DISCOGRAPHY

ALBUM

8th Full Album
Her
1st Acoustic Album
Hallelujah Circus Acoustic【ヴィレッジヴァンガード限定盤】
1st Acoustic Album
Hallelujah Circus Acoustic【LIVE会場販売限定盤】
2nd Mini Album
What do I crave to see?
15th ANNIVERSARY BEST ALBUM
Rabbits, Rabbits, All the Way 1
15th ANNIVERSARY BEST ALBUM
Rabbits, Rabbits, All the Way 2
1st mini Album[完全初回生産限定盤] CD+DVD+GOODS
BRACKISH
1st mini Album[通常版] CD ONLY
BRACKISH
7th Full Album
Condenser Baby
6th Full Album
Phasemeter Trippin' Bug Shake
5th Full Album
SHAKALABBITS
4th Full Album
嘘を混ぜ込んだ真実のスープ
3rd Full Album
CRIMSON SQUARE
2nd Full Album
CLUTCH
1st Full Album
EXPLORING OF THE SPACE
B-Side Collection Album
4 ALL AGES
10th ANNIVERSARY BEST ALBUM
MUSHROOMCAT RECORD
Live Best Album+DVD
BURNING CYLINDER

15th ANNIVERSARY BEST ALBUM
Rabbits, Rabbits, All the Way 1
2013.09.04 Release
PCCA.03890(初回限定盤)/ PCCA.03891(通常盤) ¥4,000/2,381+税
- ファン投票によるベストアルバム -

1st. ROLLIE
2nd. MONSTER TREE
3rd. 星空の下で
M4. 「ポビーとディンガン」
M5. THAT THING YOU DO!
M6. head-scissors
M7. 満天の星を探そうとも空は見ない
M8. Pivot
M9. G☆S☆G
M10. mommy's back?
M11. CROSS THE BORDERS
M12. SPICE!
M13. Ladybug
M14. IT'S OUR SECRET
M15. オレンジライオン
M16. Jammin'
M17. SO EXCITED!
M18. RIGEL
M19. シルク
M20. 手ノヒラ宝石
(全20曲収録)

【初回生産限定盤:MUSIC VIDEO DVD(全21曲収録)
Music Video Collection 2000-2005
1 EVEN IF I'M ALONE
2 80
3 SO EXCITED!
4 ROLLIE
5 head-scissors
6 Pivot
7 THAT THING YOU DO!
8 MONSTER TREE
9 星空の下で
10 「ポビーとディンガン」
11 80(Live)
12 マッシュルームキャットナンバープレート
13 CAN'T ESCAPE THE CHOCOLATE SYRUP
14 G☆S☆G(Live)
15 GO
16 SADISTIC AURORA SHOW
17 88 ROYAL SKA
18 mommy's back?
19 Ladybug
20 parade
21 RIGEL


今、僕は、メンバー選曲によるベストアルバム“2”を聴きながらこの原稿を書いている。
しばらくは執筆用に、「この曲はあのアルバムのオープニングだったよな」なんてデータをメモりながら聴いていたのだけれど、あまりの変態バンド振りを再認識すると共に誇らしく思えたり、呆れたり、ちょっとだけ心配したり(苦笑)…いつの間にやら全24曲を何度も一気聴きしてしまうほど、そのマニアック振りを存分に楽しませてもらっている。

 シャカラビッツがベストアルバムをリリースするのは、バンド結成10年の時の『MUSHROOMCAT RECORD』以来である。
大体ベストアルバムというのは、アーティスト本人とコアファンからは敬遠されるアイテムだったりする。
お馴染みの有名曲の集合体、それに若干の新曲やライヴ音源を加えリリースされたりするから厄介なことこの上ない。
コアファンはその貴重な音源聴きたさに仕方なくゲットするのだが、コア故に有名曲集に今さら興味はないから、いわゆる“持っている”だけで納得という人がほとんどだろう。
こんなことを書く奴に原稿を書かせて大丈夫か(苦笑)。
さて、バンド結成15年である。
この節目に、やはりベストアルバムを出すのは避けられなかったようだ。
「最初は、えっ? また出すんですか? みたいなやりとりがあった」とUKI。
それでもバンドはレコード会社の意図をくみ取り、その提案に対し彼らなりに出した答えがふたつあった。
ファン投票で1位から20位までを1枚のCDに入れるというアイデア――「みんなに決めてもらった方が早いじゃん」というものであった。
メンバー自身もその順位は興味津々であったに違いない。
UKIに、「1位がこの曲だとは思わなかった…」と言わせたほど意外な好企画であったからだ。
もうひとつは、メンバーが選んだ好きな曲を1枚のCDに入れられるだけ入れるというもの。
その、それぞれ異なる2枚のベストが『Rabbits, Rabbits, All the Way 1』『Rabbits, Rabbits, All the Way 2』である。
勿論、この2枚にダブる曲は一曲もない。当然のように、ファン投票による上位20曲を確認してから“それ以外の曲”でメンバーが選曲に向かったと僕は思っていたが、それは違っていた。ファン投票前に彼らはホワイトボードを使い、会議さながら、メンバー選曲によるベストアルバムを完成させていたのだ。
「曲のダブりはなかったのか?」との心配をよそに、奇跡的に――いや、正確に言えば、一曲『IT'S OUR SECRET』一曲を除いてはダブりがなかったのだという。
『MONSTER TREE』や『星空の下で』など歌メロの立った王道曲がファン投票の上位に入っているはずだとの予想がメンバー内にもあっただろうが、“1”と“2”の異なる2枚の質感は、シャカラビッツというバンドがキャリアと共に重ねた音楽的トライアルの歴史であると僕は思う。

“1”は、MAHとUKIが、いかに優れたコンポーザーチームであるか。その証明のような秀曲揃いの一枚となった。
しかもそれを最大限ドラマチックに仕上げることの出来るアレンジセンスと技術を持った演奏者=バンドであることも堪能させてくれる。
シャカラビッツのファンがライヴで聴きたいと思う、素直に好きだと言える投票結果――『満天の星を探そうとも空は見ない』『Ladybug』『RIGEL』など秀曲が並ぶ。
MAH曰く「みんな、歌モノが好きなんだね」という中にも、キラリと光るセンスの良さもうかがい知れるファン選曲の究極ベストだ。

そして“2”。SHAKALABBITSの魅力とは一体何なのか? という誰にも答えられない答えを教えてくれる全24曲。
例えばこの4曲――『Condencer Baby』『MutRon』『sheep glide carnival』『Phasemeter Trippin' Bug Shake』。
「何じゃこりゃ?」とニヤリとしつつ思わず聴き入ってしまう見事なまでのロック最大の武器である初期衝動の結晶曲達。
あり得ないが、彼らが、「『星空の下で』のようなメロウな曲ばかりを集めたオリジナル・アルバムを作ろう」なんてことを
考えるようなバンドだったらこの4曲には1曲たりとも辿り着けなかっただろう。
いや、“2”の、ただの一曲も作り得なかったに違いない。
楽曲を作り音を奏でるということは簡単なことではない。
増してや15年もの間、バンドを転がし続けるなんていうのは、そこによほどの喜びを見出していなければやってられない。
よくぞ解散しなかったなぁと思う難題にぶつかったことは一度や二度ではなかった。
それでもシャカラビッツは今、ここにこうして存在している。音楽が好きなのだ。
ライヴで音を奏でることがたまらずに好きなのだ。

“All the way”――フランク・シナトラらが唄ったジャズのスタンダートナンバーのタイトルである。
邦題をつけるならば『ずっといつもまでも』。英語直訳で言えば、「とことん、徹底的に」ということになるだろうか。
結成15年を迎えたシャカラビッツの2枚に及ぶ集大成ベストはファンやメンバーそれぞれにとって思いの交換というような企画内容になったことが素晴らしいと思う。
彼らはこれからアニバーサリーイヤーにふさわしい、まさに集大成ともいえるセットリストと共に全国ツアーに旅立つ。と同時に彼らは既に来春リリース予定のオリジナル作品の制作に着手しているという。本当に楽しみだ。
SHAKALABBITSには、“ずっと。いつまでも。とことん。
徹底的に”やって欲しいと僕は願っている。
まずは結成15年を迎えたことに、おめでとうと言いたい。
いつも素晴らしい音楽を届けてくれて、本当にありがとう。

棚橋和博(cast/インタビュアー)